紺野学長より新入生の皆様へ歓迎のメッセージ

2020年04月03日

紺野学長より新入生の皆様へ歓迎のメッセージ

春の雨は、芽吹いたばかりの木々の若葉をいたわるように、柔らかに降り注ぐ優しさを感じる季節となりました。
本日、大阪成蹊短期大学に入学される 生活デザイン学科、調理・製菓学科、栄養学科、幼児教育学科、観光学科、グローバル・コミュニケーション学科、経営会計学科の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本来は、保護者の皆様、本学教職員、ご来賓の皆様の臨席を頂き、盛大に入学式を行いたいところですが、今回の新型コロナウィルスの感染を未然に防ぐため、やむなく式典を中止しました。皆さんのご理解をお願いします。私たち教職員は、たとえ式典はなくても、皆さんの入学を心から祝うことに変りなく、本学で専門的な知識と技術を最大限に学び、将来の進路に向けて大きく成長されることを期待しています。
本学は、昨年、大学としての公的な認証評価制度に基づく評価を受けました。その結果、全国でもトップレベルの最高の評価を受けることができました。すべての大学・短期大学は、7年以内ごとに文部科学省が認証する評価機関から評価を受けることが義務付けられており、大学の教育課程や管理運営、学生支援、学習環境などの項目ごとに評価を受けます。今回の認証評価では、本学は短期大学として高い教育力と教育環境を有することを証明していただきました。全教職員一同は、大いに励まされ、更なる教育力の向上に向けて、努力して参りたいと存じます。
さて、昨年の5月は、平成の時代から令和の時代に切り替わる記憶に残る激動の年でした。とりわけ、社会変化の観点で見ると、平成から令和への時代変化は、情報化社会であったSociety 4.0から超スマート社会のSociety 5.0への時代転換とも言えます。このSociety 5.0は、内閣府が第5期科学技術基本計画において我が国のめざす未来社会の姿として初めて提唱したもので、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会です。この社会では、AIやIoTなどの革新的なデジタル技術が進展し、それらがデータを核に駆動することで、社会のあり方が大きく変わる可能性を秘めています。
そのような社会で生きる皆さんには、本学での学びの中で専門的な知識と技術を習得し、建学の精神である人間力をじっくり育てて欲しいと思います。そして、本学での2年間、じっくり自分の将来を考え、自分にぴったり合う進路や人生を考え、その実現に向けて最大限の努力を期待しています。これからの社会は、急激に変化し、益々便利になるでしょう。しかし、便利になって満足するには、人が人らしく生きることが前提です。ゆっくりと自分の人生を楽しみながら、一歩一歩進んでください。あわてず、急がず、ゆっくりと皆さん自身の人生を切り拓き、他者とともに成長し、他者とともに満足できる生き方をめざしてください。
改めて、ご入学おめでとう。

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