「人の育ちを科学の視点で考える~ポストコロナ社会に生きる次世代人類に向けて~」公開講座を開催しました。

2023年11月02日

「人の育ちを科学の視点で考える~ポストコロナ社会に生きる次世代人類に向けて~」公開講座を開催しました。

豊橋創造大学短期大学部と豊橋市教育委員会による連携講座「市民大学トラム」の3回目が2023年10月20日(金)に開催され、幼児教育・保育科の朝元尊教授がコーディネーターを務め、京都大学大学院教育学研究科の明和政子教授に特別講演していただきました。地域住民や学生ら約80名が聴講しました。
講演テーマは、「ヒトの育ちを科学の視点で理解する~ポストコロナ社会に生きる次世代人類に向けて~」。明和教授は、コロナ禍で育つ日本の子どもの現状を取り上げ、「生物としてのヒトの脳と心の育ち方」について提言しました。乳幼児期は、環境の影響を強く受て脳が可塑的(かそてき)に変化する時期であり、この時期の環境経験について「その後の脳と心の発達に直接影響する」と述べられました。そのうえで、「ヒトの成長には、例えば母親に抱かれた時の心地よさなどの体験が重要」と説き、「ヒトの育ちには何が必要か、一緒に考えていただければと思う」と呼びかけられました。受講した幼児教育・保育科の学生たちも、コロナ禍の保育環境について考えさせられる内容で、真剣なまなざしで講演に聞き入っていました。