令和4年度「教養講座」を開催しました

2022年11月21日

令和4年度「教養講座」を開催しました

11月8日(火)第4講時にフリーランスの写真家である芥川仁(あくたがわ じん)氏をお迎えし、「教養講座」を開催しました。当日は本学の学生だけでなく、本学と包括連携協定を結んでいる本庄高校の先生と生徒さんにもご参加いただきました。

講演では、芥川氏の青春時代の葛藤、写真との出会い、フリーランスの写真家としての旅立ちや活動などが語られると同時に、芥川氏が約半世紀にわたって向き合い、写真を撮り続けてきた公害病(特に、熊本県の水俣病や本県の土呂久ヒ素公害)についてお話を伺いました。

講演の最後には、芥川氏が撮り続けている水俣病をテーマにした風景や人物写真30枚を見せていただきました。芥川氏は「写真の説明はしません。皆さんが写真を見て感じたことを教えてください」とおっしゃられ、数人の学生が胸に感じたことを芥川氏に伝えました。学生の素直な感想に、芥川氏はとても嬉しそうに耳を傾けていらっしゃいました。

講演後に学生に書いてもらった感想文には次のようなものがありました。

「『今日撮った写真をずっと消さないでください』という言葉に大変感動した。私は写真をたくさん撮り、それを見返して上手く撮れていないものを削除する作業をするけれど、ただ『撮る』のではなくて、きれいだなと思ったものを、時間がたってもきれいだなと思えるような写真を撮ろうと思った。」

「何でもない風景ですらも、写真で見ることで、何かとははっきり言い表せないけれど、何かが伝わるような感じがして、鳥肌が立ちました。」

「一眼レフを持って、色々な所に出かけたいと思いました。」

「芥川さんの写真を見て、私自身が思ったことは、生きることの素晴らしさや大変さ、また、日々の生活が当たり前ではなく奇跡なんだと感じました。」

学生は芥川氏のお話を聞いたり写真を見たりして、さまざまなことを感じ、考えさせられたようです。学生の感想文はすべて芥川氏にお渡しする予定ですが、学生たち若者の素直で率直な感想を喜んでくださると思います。

この場をお借りし、ご多忙中、貴重なお時間を割いてご講演いただいた芥川仁氏に心より感謝申し上げます。

2019/09/02以前の掲載記事については、各短大HPからご覧ください。